矢口十思夫の平成後期徒然よろずほぼ半旬記

身の周りの出来事から日本・世界のニュースまで、感じたこと、考えたことを自分の思ったまま率直に記すエッセイ/コラム。 2018年の更新頻度は不規則も,平均では5日に一度の頻度を維持予定。

2018年11月も今日で終わり。そして,今年最後の一か月が明日から始まる。
一年を通して平成時代だった年としては,天皇陛下に万が一のことがない限り,今年が最後。
今年の夏以来,「平成最後の〜」というフレーズをちらほら聞くが,来月になるとこのフレーズをもっと頻繁に聞くことになるだろう。
来月23日の天皇誕生日は,平成最後となるし,この日が祝日になるのもこれで最後。

今考える。果たして「平成時代」とはどのような時代だったのか。
もちろん,人それぞれに感慨は違うだろう。が,日本社会全体としてはどうか。
どうも,「昭和の後片付け」に追われて終わってしまった時代だったように思う。その間,他国は発展・変化し,その変化に日本だけが何だか置いてけぼりを食ってしまったように感じる。
それは,経済発展の度合や国力・人口の増加具合を見れば明らかだろう。
かつては世界一物価が高く,米国をもしのぐのではと思われていた経済力は,今やGDPでは中国に抜かれ,国際社会におけるプレゼンスも低下傾向。
もっとも,国力が弱まった分,物価が相対的に安くなり,観光地としての魅力は増し(と共に周辺国の経済力が上がり),観光地としての地位は飛躍的に上がってはいるが。


中国韓国とは,まだ第二次世界大戦時の諸問題で揉め,北朝鮮とは拉致問題の解決ならず,ロシアとは北方領土の行方も今一つ不透明。本来過去に清算すべき事項をなぜ今まで引きずっているのか。相手国の問題もあるだろうが,それと同時あるいはそれ以上に,日本側の姿勢に問題があり,近隣国に
拭い難い精神的しこりをもたらしている部分もあるのではないか。

それより,本当に新しい元号,早く周知してほしいものだ。今年の大みそかの周知を希望するが,学校関係者の都合を考えるのであれば,せめて3月中には周知すべきだろう。明治以来の前例に不要に拘って,国民に無駄な不便さを強制するのは,皇室の方々の本位ではないだろう。この調子では元号離れ,皇室離れを加速してしまうということを,今の政府関係者は理解しているのだろうか。

2025年の万博会場が、明日夜から明後日未明に決定する。日本からは大阪が立候補しているが、果たして。ライバルはいずれも初開催国となるロシアとアゼルバイジャン。

日本は2020の東京オリンピックに続く国家的イベントの開催を狙っている。
これは、1964年東京オリンピック、1970年大阪万博の再来を狙っているのだろう。当時は高度経済成長のまっただ中。日本中が好景気に湧いた古き良き時代を懐かしむ、当時青春まっただ中の今の60-70代の高齢者にとっては嬉しいことなのかもしれない。
が、もっと若い世代にとっては、どうなのだろう。50-60年前と今とでは、時代背景、国際情勢、経済状況も著しく異なる。たまたま当時はいろいろな好条件が重なり成功したことも、果たして環境の異なる今、同じような内容で実施しても、成功するとは限らない。いや、なまじ成功への期待が大きい分、失敗のときのショックは計り知れない。

イベント頼みの国家運営がそもそも限界がある。むしろ、日常の諸問題に真正面から取り組み、誠実に対応することが国家に求められている。それができないこと、努力を怠っていることを、イベントで隠そうとしているふざけた態度が見えているようで、憤りの気持ちが抑えられない

パイロットが飲酒した状態で飛行機を操縦していた報道があった。
飲酒運転は厳罰化され,以前よりはかなり飲酒運転の事故は減ってきたが,まさかパイロットが,乗務前に飲酒して酩酊状態で操縦していたとは。飛行機の操縦ってそんなに簡単で容易なのか?それなら,タクシーやバスの運転手よりも高給をもらっている意味はないだろう。
まぁ,よく今まで飲酒が原因の墜落事故など発生せずにいたものだ。それだけ飛行機の安全対策の技術が向上したということなのだろうが・・・パイロットの質が低下しているのではないか。しかも,過去に比べ世界的に飛行機の数は激増し,パイロット不足が心配されているこの頃。何なら私も今からでもパイロットを目指そうか・・・は冗談だが。

それにしても,酒。性暴力の加害者等が,「酒に酔って覚えてない」というセリフをよく吐くが。酒のせいにするのは違うだろう。加害者自身が,酒を飲まなければ良い話。酒を飲まないと素が出せないというのも,考えようによっては何とも勇気のない意気地なしの弱い人間だと白状しているようなものだ。弱さをもつのは人間だれしもそうだが,その弱さを直視せず,酒に逃げてしまうのは人間として何とも恥ずかしいことに思うが。

「酒が飲める」「酒に強い」ことをことさら高評価する風潮もどうなのかとも思う。体質的に酒を受け付けない人も現にいるし,彼らがうっかり酒を飲んで,重体になったり死に至ってしまったら誰がどう責任を取るのか。だいたい,酒に強いことだけで伝記になった人はいない。酒に強いことだけでギネスブックに載った人も,私の知る限りはない。
あくまでも酒は嗜好品であり,飲めなくてもいいものであるし,飲まなくてもいいものだ。飲めた方が多少人生は楽しめるかもしれないが,それだけのことだ。

これから忘年会の季節もぼちぼち始まる。アルコールハラスメントの加害者にも被害者にもならないよう,注意していきたいものである。

消費税の増税が来年秋に予定されているが,それと同時に,軽減税率の導入も予定されている。
この,軽減税率の適用範囲で国会でもめている。
食料品は軽減税率の対象だが,どこで食べるかで適用不適用が分かれるとか。
この議論を聞いていると本当にあほらしい。訳が分からない。

30年ほど前,物品税(15%)の適用不適用の区別が分かりにくく意味がないから,それをなくすという目的で導入されたのが消費税だったはず。
それが,巡り巡って今,消費税の仕組みそのままに,軽減税率を導入するとは・・・。
かつて選挙での犠牲を払ってまで消費税導入を断行した自民党の先達たちが,この議論を聞いたら果たしてどう感じるのだろうか。

軽減税率の導入の目的は,選挙以外の何物でもないだろう。それなら,そもそも消費税の税率を変更しない,あるいは消費税そのものをなくせばいい。そうすれば選挙は安牌だ。それができないのはなぜか。

消費税増税分が本当に国民の生活に資するならば,一時的な増税に抵抗感は示すだろうが,中長期的には誰も国民は反対しないはずだ。国民の生活に資する自信がないから,こういうみっともない議論になっているのだろうが。

軽減税率を導入することで,かえって小売等の現場が混乱し,2%分の減税が意味ないほど国民が疲弊するのであれば,軽減税率などやめてしまえばいい。潔く10%に増税し,次の選挙で与党は大敗すれば良い。それが怖いならば,増税は中止すべきだ。

米国では中間選挙が、現地時間の明日行われる。
上院議員の3分の1と、下院議員全部が今回選挙対象。他に、州知事選挙もあるが、今回の注目は上院下院の選挙だ。
事前予想では、上院は共和党、下院が民主党優位と言われている。上院はもともと、今回の改選対象となる議席が、民主党の方が圧倒的に多かった分、民主党には不利で、上院で民主党が多数派を占めるには、圧勝するしかないのだが、現状それは厳しい。下院は、現在の両党の勢いが着実に議席数に現れる分、民主党が優位だろう。もともと中間選挙は、大統領に批判的な票が伸びやすい傾向にあり、ましてやあれだけ突飛な言動、行動でヒヤヒヤ、イライラさせる大統領である。2年前の大統領選挙で油断してしまった民主党支持者は、今度ばかりはマジメに投票するだろう。共和党側も基礎票が固いため、大負けは考えにくいが、あまりにも危なっかしい大統領を見ていて、2年前ほどの投票への熱意はないと思う。

さて、結果はいかに。

昨日,ハロウィン当日の夜,帰路途中で寄った西友。
既にハロウィン売り場を片付けていて,クリスマス商品の陳列を始めていた。

・・・確かに,クリスマス商品をなるべく早くから,たくさん売りたいという気持ちは理解するが,まだハロウィン当日の,しかも夕方,まさに一番盛り上がるタイミングで,もうハロウィン商品を片付ける,このあまりの手際の良さに感心・・というよりも先に,何とも言えない哀しさを感じた。

この後,クリスマスイブが終われば,クリスマス当日に片づけて今度は年末・正月用商品を並べるのだろう。そして,正月が終われば,次はバレンタイン,次は・・・・ととめどもなく次から次へと年間行事に合わせて売り場の雰囲気を変えていくのだろう。

が,そもそも,それぞれのイベント・年間行事にはそれ本来の意味・目的があり,それらをじっくり祝い味わう時間も必要なのではないか。その余韻を待たずに,次から次へと,消化しきれないご馳走をとめどもなく流し込むようにイベント・年間行事を押し付けていくような風潮に猛烈な違和感を感じる。
単なる商売道具としてのイベント・年間行事でいいのか。魂が抜け落ち,単なるお金を使ったバカ騒ぎと化したイベント・年間行事に振り回される我々を見て,我々の祖先や先輩方は果たしてどう思うのだろうか。

昔の日本は,年間行事といえばお盆と正月ぐらいなもの。だからこそ,この二つは今よりもっと大事に過ごされていたように思うし,家族・親族が集まってのんびりとした濃密で有意義な時間を持てたものだと思う。今の,特に新しいイベント・年間行事は,家族・親族を強めるよりも,お金を無駄に使わせたり,家族・親族の絆を弱めるものばかりになっているようだ。

一つ一つのイベント・年間行事を,その由来・起源を知り,大事に過ごしていきたいものである。

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