北京五輪が今年行われる中国であるが、歴代の元首の大学での専攻が理工系であるケースが多数を占めている。
一方、わが国日本では、圧倒的に法学か、政治学、経済学の専攻が多数を占める。
理工系出身者の首相は私の知る限りゼロである。
日本の同盟国、米国も同様で、理工系出身者の大統領は、すくなくとも20世紀以降は不在のはずだ。
一方、欧州では、理工系出身者の元首は少ない一方、歴史学や文学など、人文系出身の元首が結構目立っている。

何をいいたいかというと、政治学や経済学は、応用社会学的、実学的であり、目先のことについては判断できるものの、大局的な観点に立って、重要な判断をするにはいまひとつ弱い学問ではないかと思う。民主主義的な観点からは問題はあるものの、論理的思考で戦略を立てて、諸外国と丁々発止の外交戦術を駆使しながら、したたかな資源確保のルートを築いている中国他有力途上国や、人間の心理の深い理解にたって行動する老獪な欧州諸国に対し、外交能力が今ひとつふたつ日本が出遅れているような気がしている理由は案外このようなところにあるのかもしれない。

近視眼的な発想ではなく、大胆かつ勇気ある決断をするためには、あえて異分野から潜在能力ある人材を発掘して、わが国をリードする指導者を養成すべき段階にわが国は来ているのではないかと思う。