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ロンドンオリンピック に参加中!
オリンピックも全日程の3分の2が終わろうとしている。サッカー日本女子代表も決勝進出し,初メダル確定,金メダルへ王手。
この日本女子代表チーム,予選リーグの最終戦の”引き分け”作戦が少々物議をかもしていた。決勝進出でこの問題は不問となったようであるが,もしも準々決勝で敗退していたら非難ごうごうだった可能性もある。

常に全力,最善を尽くす,というのは姿勢としては正しく美しい。が,人間の持っている力というのは有限である。限りあるエネルギーを,常に全力を尽くすという方針で目前のことにやみくもに使っていたら,本当に必要な機会が訪れたときにエネルギーが残っておらず,求める結果を得ることができなくなってしまう。
日本女子代表チームの首脳陣は,最高の結果を得るために,戦略を立て,全力で勝ちに行く試合と,引き分け狙いで力を抑える試合とメリハリをつけたということである。
もっとも,これを別の立場で,例えば引き分け狙いの試合を見せられた観客・サポーターの立場で見れば面白くないであろう。豪快なシュート,圧勝のシーンを期待していた観客・サポーターからすれば裏切られた気分になるだろう。
しかし,考えれば,どんな人間・組織も,あらゆる人間・組織に対していい顔をすることなど出来ないのである。主たる目標・目的があるのであれば,その目標・目的を達成するために,持っている資源・力を特定の部分に集中する必要があるのだ。持っている資源・力は有限なのだから,優先度の低い部分には資源・力を注がない,引き上げる判断も必要なのだ。

ロンドンオリンピックの日本柔道の不振の一つに,試合の過多,過酷な合宿で選手が疲弊していたということも報道されている。本番に勝ち,金メダルを取ることが目的であれば,試合の数をコントロールし,選手の身心を本番にピークに持っていく戦略を立てるべきだっただろう。過去のやみくもなやり方では,確かに昔は通用したかもしれないが,それが現在にも通用するとは限らない。

ただ,リーグ戦なら先々を見越した戦略を立てやすいが,トーナメント方式だと,力を抑えていると全力で来られた相手に思わぬ敗退を期す可能性もある。明日から始まる高校野球などその典型である。これはこれでドラマ性があり,観客の立場から見れば魅力的な部分もある。

しかし,スポーツを一歩離れて長い人生を考えた場合,リーグ戦の考え方の方が適切なのかもしれない。一つの負けで人生がすべて決まるわけではないし,一つの勝利で未来永劫の成功が約束されるわけでもない。日々の生活,メリハリをつけて,真に潤いのある豊かで楽しく過ごしていきたいものである。