幼児や小学生の間で席巻している「妖怪ウォッチ」。とうとう我が娘も夢中になり始めてしまった。
そして，更に悪いことに，父親の私まではまりつつあるこの頃。
この「妖怪ウォッチ」だが，関東地方では地デジ７ｃｈで毎週金曜１８：３０からアニメが放映されている。
我が家では録画をして，翌日以降に，親子で見るようにしているのだが，
ストーリーが，親世代なら多くの人が知っている映画やテレビドラマをベースにしたパロディ仕掛けでなかなか楽しい。って，明らかに狙っているだろ，このやろ！
出てくる妖怪も，キャラクタにダジャレを組み込んだネーミングで，一度聴いたら忘れられないし，個性も強烈。
しかし，見ているうちにどれもなんだか愛らしくて憎めなくなるのが不思議だ。
登場人物は，主人公格の男の子ケイタと，彼が思いを寄せる同級生の女の子フミちゃん，そしてガキ大将っぽい大柄の男の子と，裕福でちょっといやみな男の子。・・・
これは，『ドラえもん』と同じではないか。のび太，しずか，ジャイアンにスネ夫。
そして，主人公の傍らにいるのが，妖怪執事のウィスパーと，最初の友達ジバニャン。
この二人こそ，”ドラえもん”に当たる。しかもジバニャンは同じネコ。
一話一話毎に出てくる『妖怪ウォッチ』の中での妖怪は，『ドラえもん』でいう秘密道具。
探してみると，共通点が次から次へと見つかる。
こどもに人気が出るわけだ。
ただ，『妖怪ウォッチ』の主人公は”ふつう”であることにコンプレックスを持っているのに対し，
『ドラえもん』では，人並みにできないことにコンプレックスを持っている点は違う。
『妖怪ウォッチ』では，こどもたち同士の心の葛藤が見えないのに対し，
『ドラえもん』では，こどもたち同士の葛藤が痛いほどよく描かれている。
共通点の一方，相違点もあり，これが３〜４０年前と現在のこどもの心の風景や時代背景の違いとなって表れているのかもしれない。
こども向けアニメ番組を見ていると，いろいろ学ぶことも多く，楽しいものである。
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