先日の日露首脳会談で,北方領土問題に動きがあったとかなかったとかとの報道。

・・・冷静に,第三者の目から見たら,北方領土を実効支配中のロシアが,簡単に日本に返還することはないはず。いくら違法だ云々言われたからといって,現にその地に住んでいる住民を強制移住させてまで日本に返すということが,果たしてありうるのか。

日本の都合・主張を述べた論調ばかり報道され,ロシアの立場を考慮した論調が見当たらないのが不思議だ。もっとも,メディアも客商売で,日本国民に受けのいい主張の方が売れるから,こうなっているのだろうが。

しかし,交渉事は,自分の都合ばかり押し付けていては相手は納得しない。結果的に自分の要望するものとは遠い成果しか得られないものである。
双方が,完璧とはいかないまでも,ある程度納得できる落としどころを見つけてそこで妥協するしか方法はないだろう。
では,その妥協案とはどういうものとなるのが望ましいのか。

日本としては,もう北方領土が返還されることを諦めるしかないのではないか。ただし,主権は本来日本になったことはロシアには認めさせる必要はある。だから,1945年8月15日以降はロシアに実質的に北方四島の主権をリースあるいはレンタルさせていることにする。
平和条約を締結後は,北方領土をロシアに売却する形にし,リース・レンタル料と売却代金をロシアから支払ってもらう。その費用で日本の財政を立て直せば,消費税増税は回避できるかもしれないし,日本の経済成長率も伸び,現政権の支持率も回復できるかもしれない。

領土をたくさん持っているからといってそれが国冨につながるとは必ずしもいえない。確かに昔はそうだったが,少なくとも今の時代はそうではない。もしも領土の広さが国富に完全比例するのであれば,ロシアが世界一の金持ち国になっていなければおかしい。が現実はそうでもない。
国家やリーダーの些細なメンツにこだわって,国益を損なってはいけない。時代に即した柔軟な発想で,最適な判断をしてほしいものである。