矢口十思夫の平成後期徒然よろずほぼ半旬記

身の周りの出来事から日本・世界のニュースまで、感じたこと、考えたことを自分の思ったまま率直に記すエッセイ/コラム。 2018年の更新頻度は不規則も,平均では5日に一度の頻度を維持予定。

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2025年の万博会場が、明日夜から明後日未明に決定する。日本からは大阪が立候補しているが、果たして。ライバルはいずれも初開催国となるロシアとアゼルバイジャン。

日本は2020の東京オリンピックに続く国家的イベントの開催を狙っている。
これは、1964年東京オリンピック、1970年大阪万博の再来を狙っているのだろう。当時は高度経済成長のまっただ中。日本中が好景気に湧いた古き良き時代を懐かしむ、当時青春まっただ中の今の60-70代の高齢者にとっては嬉しいことなのかもしれない。
が、もっと若い世代にとっては、どうなのだろう。50-60年前と今とでは、時代背景、国際情勢、経済状況も著しく異なる。たまたま当時はいろいろな好条件が重なり成功したことも、果たして環境の異なる今、同じような内容で実施しても、成功するとは限らない。いや、なまじ成功への期待が大きい分、失敗のときのショックは計り知れない。

イベント頼みの国家運営がそもそも限界がある。むしろ、日常の諸問題に真正面から取り組み、誠実に対応することが国家に求められている。それができないこと、努力を怠っていることを、イベントで隠そうとしているふざけた態度が見えているようで、憤りの気持ちが抑えられない

暑中見舞い申し上げます。

それにしても、暑い。
死にそうなほど、暑い。
埼玉県熊谷市で、日本最高温度の記録が、一昨日出てしまった。41.1℃。
各地で熱中症で倒れる人続出、その数は数万人レベルで、実際暑さで死んでしまった人も、何十人から百人以上の規模でいる。

この暑さの原因は何なのか。やはり、二酸化炭素濃度向上による地球温暖化が原因なのか。
普通、晴れの日は「好天」と表現するが、こうも気温が高く日差しが強いと、「好天」とはとても言えない。これは災害レベル、殺人的レベルの日差しの強さだ。

心配なのは、2年後に開催予定の東京オリンピックだ。この殺人的レベルの高温多湿の天候で、競技ができるのか。競技者も、観戦者も、命を危険にさらす形になってしまう。世界の各競技団体やマスメディアの都合で、7-8月に開催日程を決められてしまった以上、今更スケジュール変更は厳しいのかもしれないが、可能ならば10月への日程変更をすべきだろう。それご叶わないならば、開催地返上も真剣に考えるべきだ。何の対策も打たずこのまま開催して、暑さが原因で悲劇が起きたら、日本にとっても、オリンピックにとっても、取り返しのつかないダメージを負う恐れがある。

過剰な期待はしていなかったが、改めて、がっかり。
彼は、自分の人生にこれで誇りを持てるのだろうか。
恵まれた資質、環境を何のために用いているのか。
過ちは過ちとみとめ、今後の社会の貴重な財産にする方法もあるのに、悪知恵はあっても、真の勇気はない。悲しい。

もっとも、彼だけが悪いとは思えない。この際、徹底的に真偽を明らかにして欲しい。それまでは、オリンピックはお預け、という位の意気込みで真相究明に当たって欲しい。さもないと、公文書をきちんと管理できない、のみならず、都合ご悪いと改ざんしたり破棄したりごまかしたり嘘ついたりする、こんな魂の腐った人々がえらそうにしている国に世界から人を招くことは恥ずかしくみっともなく、とてもできない。

平昌冬季オリンピックも無事一昨日閉幕した。

冬季競技は,欧米に比較しアジアはまだハンディがある。
8位までに入賞するのも大変なことであり,メダルに届かなくとも,入賞をもっと評価すべきだろう。

特に過去の冬季オリンピックでは、日本代表選手はメダルにあと一歩の4位で終わることが多かった。今回は、比較的メダルに手が届いた選手が多かった。


メダルにあと一歩で届かなかった,4位の人たちを私はここに敬意を表し,表彰したい。
全部で三つ。(個人2人、団体一つ)


スノーボード女子ビッグエア 岩渕麗楽
ノルディック複合団体
フィギュアスケート女子 宮原知子

メダリストは将来にわたり記憶に留められ語り継がれる反面、4位の人はその健闘が簡単に忘れ去られることが多い。少なくとも私は、ここに記すことでメダリストに負けない評価をしておきたい。

IMG_20161212_195413昨日,今年の漢字が発表になった。
「金」
この字が選ばれたのは,2000年,2012年に続き,4年ぶり3回目。
過去に選ばれたのはいずれもオリンピックイヤー。
しかし,・・・・日本選手団が獲得した各大会の金メダル数を見ると,
2000 2004 2008 2012 2016
5個  16個  9個  7個 12個
2000年,2012年が特別多いわけではない。2016年は3大会ぶりの
二桁の金メダル数ではあったが,特別多いわけではない。
「金」が選ばれるべき年は2004年ではなかったのか。

一方,当の2004年に選ばれた今年の漢字は「災」。
中越地震があり,台風が多数来襲した年だったが,それならば
今年も4月に熊本地震があり,秋にも死者こそ出なかったが鳥取県中部で大きな地震があり,
東北や北海道に大きな台風が来襲している。むしろ今年こそ「災」の字がふさわしいのではないか。

もっとも,「金」は金メダルのことだけを指している訳ではないだろう。
今年に限っていえば「金(きん)」よりも「金(かね)」というイメージが強い一年だったようにも思う。
東京都知事が公金流用で,迷言を連発して任期半ばで辞任したり,東京五輪にかかる金額・経費が訳の分からないことになっていたり,やたらと「金(かね)」にまつわるすっきりしない話が多かったように思う。

・・・がそれにしても,今年は「金(かね)」以上に,歴史に残る重大な出来事,事件が多かったはず。
障害者施設襲撃事件,オバマ米大統領の広島訪問,天皇の退位問題,芸能・スポーツ界の薬物汚染問題,保育園不足の問題,高齢者の運転する自動車の交通事故多発,英国のEU離脱,米国大統領選,フィリピン大統領選,韓国大統領弾劾,・・・
これらをすべて俯瞰する象徴的な漢字は,「金」ではなく,もっと別にあるはずだと私は考えるのだが。

それらを凌駕するほど,今年は「金(かね)」にまつわる話題ばかりだったのか,あるいは,それほどリオデジャネイロオリンピックが盛り上がったのだろうか。

・・・といろいろ思ったが,この「今年の漢字」,投票者の年齢層と居住地の分析が必要かもしれない。小中学校で集団投票を行っているという話も聞いたことがある。子どもたちにとってみれば,オリンピックは確かに強烈なインパクトを持つかもしれない。また,九州地方の人にとってみれば,地震がオリンピック以上に大きな出来事だったろうし,広島市民にとっては広島カープの25年ぶりの優勝や,オバマ米大統領の広島訪問の方が強烈だったろうし,北海道の人々にとっては台風や水害の被害の方が深刻な問題だったろう。障害者やその家族にとっては,障害者施設襲撃事件が何よりも心に深い傷を負う事件だったろう。

今年の漢字のベストテンは上位から「金・選・変・震・驚・米・輪・不・倫・乱」だそうだ。この中から,私がもし選ぶとするならば,「驚・米・選」のうちのどれかか。とにかく,いい意味でも悪い意味でも,「驚」かされるニュースが特に多かった一年だった。特に,「米国」がらみのインパクトの大きい出来事が多かったように思う。国内外で「選挙」の多かった一年でもあった。

さて,来年はどのような字が「今年の漢字」として選ばれるのだろうか。来年のことをいうと鬼に笑われるが,4年後は何となくわかるような気がする。
オリンピックイヤーの漢字は「金」!間違いない!・・・(古)




リオデジャネイロパラリンピックも,昨日(現地時間では一昨日)閉幕。これで,オリンピックからパラリンピックまでの約一か月半に渡るスポーツの祭典が終了した。

当初はきちんと開催されるかと危ぶまれていたが,特に重大で大規模なトラブルが発生することもなく,何とか無事に行われたことは素直に評価すべきだろう。もっとも,マスコミ報道では知られていない部分でいろいろ問題は発生しているとは思うが。しかし,大統領が弾劾裁判所で裁かれていて行政が半身不随の状態でも何とかこのような国際的スポーツイベントが実施できるというのは,一つの前例として残った。これが本当にいいことなのか悪いことなのかは評価しかねるが。

日本選手団の成績について。オリンピックの金12,銀8,銅21のメダル計41は,マスコミ報道では大健闘との評価だが,私はほぼ前評判どおりだったと思う。強いていえば,もう少しメダル獲得の種目の多様性があっても良かったかな,とも思うが。競技相手との巡り合わせ等もあるし,まずまず妥当な結果であったろうと思う。
一方のパラリンピックだが,銀10銅14のメダル計24。選手一人ひとりの頑張りは純粋に評価すべきだし,メダル数自体は前回大会より増えたが,金がゼロというのは正直予想外だった。オリンピックと比較しても,全種目・メダル数等を考えると,率直に言って見劣りする。これは,日本社会の障害者に対する意識がこのメダルに表れているといってもあながち間違いではないような気もする。オリンピックには注力しても,パラリンピックに対しては力を抜いている部分があるのではないか,と思わせる。

大会全体を見ると,特にパラリンピックの盛り上がり方,そして競技レベルの向上に目を見張るものがあった。種目によってはオリンピックとそん色ないどころか,オリンピックを上回る水準の記録もあった。パラリンピックとオリンピックを統合して開催する案もそろそろ検討すべき時期にも来ているのかもしれない。(実際に開催するとなると,会場準備やその他でいろいろ問題はあるだろうが。)

2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで4年を切っている。かつてのリオデジャネイロと同様,いろいろな不祥事等が噴出して,果たして開催できるかどうかという問題もあるが,将来の世代に過剰な負担を背負わすことなく,世界に祝福されるような大会を,本当に可能であれば開催できるようにしたいものである。

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