矢口十思夫の平成後期徒然よろずほぼ半旬記

身の周りの出来事から日本・世界のニュースまで、感じたこと、考えたことを自分の思ったまま率直に記すエッセイ／コラム。 2018年の更新頻度は不規則も，平均では５日に一度の頻度を維持予定。

タグ：平和

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私は今週から来週前半まで夏期休暇。オリンピック観戦疲れもあり，難しいことを考える気力が今一つわかない。
今日から二か所に旅行の予定もある。
一か所は前々から予定していた旅行。実は，この旅行を持って，私は日本国内の全都道府県に晴れて足を踏み入れたことになる。（次回以降のブログで紹介予定。）
もう一か所は，妻の友人からのお誘いにのり，中部地方の某県にある友人宅の別宅にお邪魔するもの。友人の家族に，我がひとり娘と同い年の女の子もいるので，娘にとっても楽しく良い思い出になるだろう。

ブログもちょっと小休止する。

そういえば今日は終戦記念日。６７年前の今日，玉音放送が流れ，日本国民は敗戦を知ったのであった。私の父はその光景を覚えているらしい（ラジオから流れることばの意味はさっぱり分からなかったらしいが。）

家族と心おきなく旅行が楽しめる今の平和なる時代に感謝し，またこの平和が続くことを祈りつつ，旅に出かける。
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大型連休疲れの頭痛も癒え，予定より早く再開。

それにしても，前の日曜の北関東で発生した竜巻は凄かった。東京でも黒い雲が立ち込め，尋常ならぬ雨の降り方であった。
５月初頭に出掛けていた那須も，最終日はこれまた猛烈な降り方の雨で，車を下りて外に出る気力を打ち砕くほどの凄まじさであった。例年５月というのは，日本では一年でもっとも天候が安定しているはずなのだが，どうしたことか。赤道直下の熱帯国のようなゲリラ豪雨，アメリカ大陸の平原で起こるような竜巻，・・・私の住んでいるこの国は，本当に日本なのか？

竜巻にしても，豪雨にしても，昨年の大震災・津波にしても，天災は一瞬にして今までの生活を破壊する。何の前触れもなく，（前触れがあったとしても数日から数週間）一気に我々の生活を襲う。
一方，その我々の生活は，普段は（いろいろあるにせよ）平和な日々である。その平和な日々は，人々の働き，努力，創意工夫などによって，コツコツと地道に築かれた文明の上に成り立っている。
往々にして，天災などの大きな災害は，インパクトが大きく，メディアで大々的に報道される。しかし，長い人生・歴史の中で，それらが起こるのはほんの一瞬であり，大部分は平和で穏やかな時間帯なのである。その平和で穏やかな時間帯の中で，人々は自分や隣人・家族あるいは地域・社会・国家・世界のために，自らに与えられた力を用いて働き，生活しているのだ。その時間帯こそ，地味で目立たず，メディアで取り上げられることはほとんどなくとも，本当は多くの恵みあふれた幸福なひとときなのだ。

いつ来るかもしれない竜巻や地震には必要な注意は払わなければならないが，不確実性の高い天災への恐怖に精神をすり減らすのもせっかくの人生がもったいない。将来の不安ばかりに怯えず，日々の生活の一瞬一瞬を大事に，大切に過ごしていきたいものだ。

・・・・・それにしても，このような天候が続いていると，再来週月曜の金環日食が本当に見られるのかちょっと心配だ。・・・・・


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2
先々週末から左の背中，胸に今まで経験したことのない痛みを感じていた。
当初は単なる筋肉痛か，（娘を抱っこしすぎたためか？）と思っていたが，夜の睡眠にも支障が出るほどの痛みを感じ，不安になってかかりつけの医者に行った。
心電図，胸のレントゲンを取ったが，特に異常はなかった。その後も，痛みは続き，より激しくなるどころか，体にぶつぶつが出てきた。
別の医者に行ったら，診察結果・・・「帯状疱疹」。
予想外に高価な薬を処方され，一週間は４種類の薬を毎食後飲み，朝晩背中と胸に出来たぶつぶつに軟膏を塗ることに。
それでも痛みはひかず，夜は眠れず昼寝する日々。先週は意図せず，職場を土日含め５連休することになってしまった。

今日から職場復帰の予定ではあるが，まだ痛みは引かず，ぶつぶつも当初よりはおさまってきたものの，まだ完治状態からは遠い。年度上半期の期末で職場も多忙になりつつある時期，これ以上休むわけにはいかない。

健康であることがどんなに貴重なことか。失われて再認識するこの頃である。
これは，健康だけではない。平和な日常こそがいちばん価値あることなのだ。それは，１０年前の米国同時多発テロ，半年前の東日本大震災で私達は骨身にしみて体験したことのはずなのだ。いつまでもそれを忘れてはいけない。








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気づけば８月。戦後６６回目となる８月。
例年であれば，広島・長崎の原爆慰霊，終戦（敗戦）の日を前に，戦争と平和について考える時期であるが，どうも今年は雰囲気が違う。
やはり，東日本大震災，そして福島第一原子力発電所事故が影響しているからか。
津波によって壊滅的な被害を受けた東北地方の太平洋沿岸の街並みや，崩壊し無残な姿を晒している原子力発電所の建物を見ると，まさに戦争で爆撃を受けたような映像をリアルタイムで見るような錯覚を受ける。

そもそも，平和とはなにか。戦争をしていなければ平和なのだろうか。
当たり前だと思っている生活が当たり前に遅れない状態であっても，戦争をしていないから平和といえるのだろうか。
そもそも当たり前の生活とは何か。当たり前といわれる今の生活が，どれだけ多くの人の働きによって支えられているのだろうか。いや，働きならばまだいい。場合によっては，人々の犠牲の上に成り立っていることもありうる。
そのような生活を，人々の働きや犠牲にまで思いが至らず，至極当然のように思い，少しでも支障が出ると不平不満を言ったりしていないだろうか。その不平不満が積もり積もって，人々の間に争いを生み，やがて団体間の争い，国家間の争いになり，戦争につながっていくのではないだろうか。

平和が当たり前となって，少なくともこの日本は久しかったが，平和ならざる日々を今年３月１１日以降ごく身近に感じる今，平和の貴重さを改めてかみしめたい。そして，平和は決して当たり前ではないこと，平和を築くためには，個人個人の謙虚さ，感謝する心，忍耐力，想像力，勇気，知恵，・・・・人間が本来与えられている力を総動員する必要があることを改めて覚えたい。油断すると，傲慢，強欲，衝動，不見識，臆病，偏見の罠についつい人間は陥ってしまい，意図しない内に平和が崩されてしまう。

震災・原発事故を覚えつつ，今年も８月を迎えている。過去・現在・未来を見通し，日々真剣に平和を考え，感じつつ過ごしていきたい。





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今週の水曜には，６３年目の広島原爆の日があり，土曜には長崎原爆の日がある。
その合間，金曜には北京オリンピックの開会式がある。
（サッカー予選だけは先行して始まるが。）

戦争とオリンピック。この二つを結びつけるキーワードのひとつに「愛国心」がある。
しかし，「愛国心」という言葉は気をつけて使わないといけない。

共同体としての国を大切に思う心と，時の国家権力に対する忠誠の心，「愛国心」は二通りの意味で使われることがある。

平和とスポーツの祭典とされるオリンピックでは，共同体の代表として出場する選手を応援する「愛国心」は，戦争のときに国家権力から抱かされる「愛国心」とは明らかに異なる。この「愛国心」を意図的に混同して使う人がいたら，要注意だ。

また，前者の意味の「愛国心」は共同体の概念が広がれば，自分の国のみならず世界全体を大切に思う心につながる。後者の意味の「愛国心」は国家権力に縛られ，不自由で偏狭な思いにとらわれ，かえって共同体としての国を駄目にする結果につながる恐れがある。

真の「愛国心」とは何か。平成２０年の夏，北京オリンピックの季節に昭和２０年の夏，敗戦の歴史を考える今，改めて考え直したい。
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