矢口十思夫の平成後期徒然よろずほぼ半旬記

身の周りの出来事から日本・世界のニュースまで、感じたこと、考えたことを自分の思ったまま率直に記すエッセイ／コラム。 2018年の更新頻度は不規則も，平均では５日に一度の頻度を維持予定。

タグ：戦争

1923年　関東大震災
1925年　治安維持法公布・施行

2011年　東日本大震災
2013年　特定秘密保護法公布・施行？

何か似てる。88年前の出来事がそのまま平行移動したような感じだ。

その後，何が起こっていたか。

1926年　　　　　 大正天皇崩御
1927年〜30年　昭和恐慌
1931年　 満州事変勃発
1936年　　　　　 二二六事件
1937年　　　　 　日中戦争突入
1941年　 太平洋戦争突入
1944年　　　　　 東南海地震
1945年　 敗戦
1946年　　　　　 南海地震

・・・・このような道をなぞらないことを切に祈るものである。




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今日５月３日は憲法記念日。1947年の今日，現在の日本国憲法が施行されて66年が経つ。
大日本帝国憲法が施行し，失効するまでが約57年半だったことを考えると，既に日本国憲法の方が有効期間が10年近く長くなっている。

ここにきて，憲法を変えようという動きが目立つ。憲法が時代に合わなくなってきているとか，日本を取り巻く現実に対応しきれないとか，今の日本の”体たらく”をもたらしたのは今の憲法だとか，”改憲派”勢力の意見は勇ましく，力強く聞こえる。一方で，”護憲派”の意見は，なかなか聞こえづらい。

しかし，果たして今の日本が本当に”体たらく”状態なのか，そもそもその”体たらく”は何を，いつの何と比較してなのかはきちんと定義してほしいものである。（決して現状が完璧で素晴らしい，とは思わないけれど。）
一部の特殊事情をあたかも普遍的事実と偽って，世論をミスリードするのはやめてほしいものである。

そもそも，憲法を変えて何をしたいのか，それが本当に，日本にとって中長期的に利益をもたらすものなのか。それをするには憲法を変えないとどうしてもかなわないものなのか。それを曖昧にしたままで，中途半端に仮に憲法を変えてしまっても，本当に実現したいことはできず，かえって今の憲法で守られていたことが守れなくなり，日本にとって害悪をもたらすことになるかもしれない。

憲法を考える際はどうしても反射的に９条を頭に思い浮かべるが，今の戦争の形は日本国憲法が成立したときとかなり変わってきていることも考えたい。（戦争の是非の判断は置いておいて。）
９条を変え，徴兵制を復活させようなどという人がいることも覚えるが，少子化が問題となっている今，ただでさえ貴重な若年層を，軍事に割くことは賢明な指導者の考えることではないと思うが。
そもそも，戦争は国際紛争を解決する手段としては現在まったく機能していない。戦争に負ければ当然，勝ったにしても，戦争にかけた労力に見合う利益を得ることは不可能であろう。だから，国の利益という観点で考えれば，戦争よりは，経済施策や，教育・環境保護などにかける方がよっぽど効率的であろう。

個人的には，今の日本国憲法で十分問題ないとは思うが，足りない部分や修正すべき部分があれば改憲すべきとも思う。ただ，今主に「改憲改憲！」と騒いでいる人たちには，賛同することはどうしてもできない。
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「先送り」
便利な言葉である。今は決められないから，あるいは今決めても，後で情勢が変わる可能性があるので，より適切なタイミングで決めようという魂胆で発せられる言葉である。

しかし，この「先送り」という言葉を使う人間は，信用ならない。
決断する能力も勇気もない，無能で無責任な人間である。
判断を後世にゆだねるとか恰好良い言葉でごまかして，自分の仕事を投げ出して次世代にその責任を押し付けているだけではないか。

もう「先送り」という言葉は聞き飽きた。この言葉は禁句扱いとしてほしい。
この言葉を使った公人は公職追放，実刑判決くらいの扱いとしてほしい。
少なくとも，「○○までは決めたが，▲▲は現時点では判断しきれない。××の段階で，□□だったら■■，◇◇だったら◆◆」というロードマップの骨子ぐらいは作るのが仕事であろう。

そのうち，世代間戦争が勃発するかもしれない。今や国対国の敵対関係よりも，高齢者対若年層の敵対関係の方が深刻になってくるかもしれない。

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早いもので，あの大震災から間もなく１年。

あの日以来，大きな地震が次にいつ来るのか，原発事故がいつ起こるのか，恐怖と戦いながら過ごす日々。
何事もなく，寝床について今日も家族ともども生き延びたと胸をなでおろす毎晩。

日本が太平洋戦争を戦っているときも，このような状況だったのだろうか。
地震という名の爆撃機，原子力発電所というなの原子爆弾に怯える毎日。
いつまでこの緊張を強いられる生活が続いていくのだろうか。

戦後６７年，災後１年。時を刻んで我々の生きている世界は続いていく。

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気づけば８月。戦後６６回目となる８月。
例年であれば，広島・長崎の原爆慰霊，終戦（敗戦）の日を前に，戦争と平和について考える時期であるが，どうも今年は雰囲気が違う。
やはり，東日本大震災，そして福島第一原子力発電所事故が影響しているからか。
津波によって壊滅的な被害を受けた東北地方の太平洋沿岸の街並みや，崩壊し無残な姿を晒している原子力発電所の建物を見ると，まさに戦争で爆撃を受けたような映像をリアルタイムで見るような錯覚を受ける。

そもそも，平和とはなにか。戦争をしていなければ平和なのだろうか。
当たり前だと思っている生活が当たり前に遅れない状態であっても，戦争をしていないから平和といえるのだろうか。
そもそも当たり前の生活とは何か。当たり前といわれる今の生活が，どれだけ多くの人の働きによって支えられているのだろうか。いや，働きならばまだいい。場合によっては，人々の犠牲の上に成り立っていることもありうる。
そのような生活を，人々の働きや犠牲にまで思いが至らず，至極当然のように思い，少しでも支障が出ると不平不満を言ったりしていないだろうか。その不平不満が積もり積もって，人々の間に争いを生み，やがて団体間の争い，国家間の争いになり，戦争につながっていくのではないだろうか。

平和が当たり前となって，少なくともこの日本は久しかったが，平和ならざる日々を今年３月１１日以降ごく身近に感じる今，平和の貴重さを改めてかみしめたい。そして，平和は決して当たり前ではないこと，平和を築くためには，個人個人の謙虚さ，感謝する心，忍耐力，想像力，勇気，知恵，・・・・人間が本来与えられている力を総動員する必要があることを改めて覚えたい。油断すると，傲慢，強欲，衝動，不見識，臆病，偏見の罠についつい人間は陥ってしまい，意図しない内に平和が崩されてしまう。

震災・原発事故を覚えつつ，今年も８月を迎えている。過去・現在・未来を見通し，日々真剣に平和を考え，感じつつ過ごしていきたい。





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ブログネタ：
世界平和 に参加中！
今週の水曜には，６３年目の広島原爆の日があり，土曜には長崎原爆の日がある。
その合間，金曜には北京オリンピックの開会式がある。
（サッカー予選だけは先行して始まるが。）

戦争とオリンピック。この二つを結びつけるキーワードのひとつに「愛国心」がある。
しかし，「愛国心」という言葉は気をつけて使わないといけない。

共同体としての国を大切に思う心と，時の国家権力に対する忠誠の心，「愛国心」は二通りの意味で使われることがある。

平和とスポーツの祭典とされるオリンピックでは，共同体の代表として出場する選手を応援する「愛国心」は，戦争のときに国家権力から抱かされる「愛国心」とは明らかに異なる。この「愛国心」を意図的に混同して使う人がいたら，要注意だ。

また，前者の意味の「愛国心」は共同体の概念が広がれば，自分の国のみならず世界全体を大切に思う心につながる。後者の意味の「愛国心」は国家権力に縛られ，不自由で偏狭な思いにとらわれ，かえって共同体としての国を駄目にする結果につながる恐れがある。

真の「愛国心」とは何か。平成２０年の夏，北京オリンピックの季節に昭和２０年の夏，敗戦の歴史を考える今，改めて考え直したい。
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