矢口十思夫の平成後期徒然よろずほぼ半旬記

身の周りの出来事から日本・世界のニュースまで、感じたこと、考えたことを自分の思ったまま率直に記すエッセイ／コラム。 2018年の更新頻度は不規則も，平均では５日に一度の頻度を維持予定。

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先日，一泊二日で広島に出張に行った妻より，帰りの新幹線から送信されたメール文が秀逸だった。
「鯉の地から虎を通り，たった今，竜を過ぎ，次は元鯨，最後は燕と巨人の待つ地へ」

プロ野球開幕から２か月弱。セントラルリーグはいつになく混戦模様。果たして今年の優勝チームはどこか。

今日はまた，日本出身選手でいちばんホームランを打った選手，王貞治氏の７５歳の誕生日でもある。
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0系と富士山

今日は東海道新幹線が開業してちょうど半世紀の日。東京オリンピックが開かれる９日前に初めて新幹線が営業運転をした日である。

あれから５０年，運行中の死亡事故はなく，東京と大阪を３時間前後で走り続けている。新幹線が日本経済の発展に果たした役割は大きい。
昭和日本の躍進の象徴であった新幹線はその後西へ延びて九州・博多まで，北の方角にも盛岡，新潟まで延びていった。

利便性ではドアトゥドアの自動車，速さでは飛行機には適わないが，大量輸送と時間の正確性，輸送のエネルギーコストは鉄道が有利である。その事実を具現化したのが，まさにこの新幹線である。

もっとも，この５０年間，東海道新幹線の走る地域に大地震などの大きな自然災害がなかったという幸運にも恵まれていたことも忘れてはいけないが，新幹線に携わる多くの人々の有形無形の働きがあったからこそ，ここまでの安全安心な公共交通機関が維持されてきたことは覚えておきたいものである。

日本の今日の繁栄と，諸外国から「勤勉・正確・安全・安心」の信頼を得ている国家ブランドを勝ち得ているのは，ひとえに新幹線のおかげといっても言い過ぎではないと思っているこの頃である。
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今日は岡山への日帰り出張。往復新幹線で計６時間あまり、自宅から新幹線乗車までの時間を含めると８時間弱、移動に費やしたことになる。

のぞみ登場以前であれば、関東から岡山であれば、飛行機を使わない限りは一泊するか、寝台列車を使わないといけなかった。それに比べれば、交通手段の高速化は便利になった反面、移動中や出張先の滞在時間が減り、出張に付随する様々な楽しみが奪われる感じがする。たとえば列車の中から車窓を楽しむ時間とか，現地の風景や郷土料理などを楽しむ時間とか，などなどなど。これらは確かに仕事とは直結しないものだが，これらによって人生の幅ができ，長期的に見れば仕事にも何らかの形で貢献すると思うのだが。

それにしても朝５時台に家を出て、帰宅２１時台、移動８時間、疲れた…。
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イタリアの大聖堂での落書き騒動，岐阜県の短大生に始まり，京都の大学生，はたまた高校野球の監督まで広がったと思ったら，国内では車両への落書きで新幹線が休止したりと，落書きが世間を賑わしている。

落書きしたいという心理はどこから出てくるのだろうか。落書きを撲滅させるためには，その心理を明らかにし，落書きする気をなくすような社会的仕組みを作ればかなり防げると思うのだが。

私は，普段満たされない自己表現の欲望が歪んだ形で出ているのだと思う。日常の生活の中で自分の存在が自分の考えているように周囲や社会に認知されていないと思ったとき，反社会的な形で自分の存在をアピールしようとしているのだと思う。

落書きの横行は，愛情の渇望の現われなのだと思う。
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